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ラヴコレのサンプルです



 『ライラックのはなことば』
 クローバーの国設定
 グレイ×アリス




好き、嫌い、好き、嫌い。
二つの言葉で成り立つ占いとも言い切れないそれは、可愛らしい女王様との内緒の遊び。
誰と仲の事を占うでもなく、誰を想うでもなく、ただ花びらを一枚一枚風に乗せていく。ただそれだけのはず。

『誰を想って占ったのか教えておくれ?』

 彼女のお願いに答えたその名前は、ただもう少しだけ親しくなりたいと思った知人の名。
 それ以上の意味など無いはずだ――


        ○●○●○●


「どうしたのだ? 疲れ切った表情をしおって」
「ビバルディ……」
「塔の奴らに苛められでもしたのか? 言ってごらん、おまえを苛めた輩の首を刎ねてやろう」

 彼女なりの心配と慰め方だと解っているが物騒過ぎて素直に甘えられない。けれどそこで平気だと誤魔化せるレベルではなく……結局アリスは出掛け先での出来事をビバルディに話すことにした。
 アリスが話している間は黙って聞いていたが、終わったとたんにビバルディはケラケラと笑い出した。

「ふふふ。それはそれは。ふふふ」
「わ、笑い話じゃないのよ!」
「わらわにとっては笑い話でしか無いよ。そんな勘違いをするなんておまえらしくないね」
「だって……」
「トカゲを女だと思うなんて、どうやったらそんな勘違いが出来るのか」
「ち、違うわよ! ナイトメアの部下を女の人だと思ってたの!!」


        ○●○●○●


「あ、そういえばいつもあなたが話してた部下の人って此処にいるのよね?」

 話を聞けば聞くほどにこの世界の住人にしては珍しく常識のある人でこの国にいるのだとしたら是非とも会ってみたいし、仲良くなりたい。
 そう思っての軽い気持ちでした質問だったのだが、何故かナイトメアは怪訝な表情を見せた。

「ん? いや、それは……」
「何、まさか嘘とは言わないわよね? あなたがここのトップなのはもう見たし、確かに頼り無い上司でしょうけどだからこそ、いつも話で聞くような優秀な人が付いているんでしょう?」
「……本人を目の前にしてそれは酷くないだろうか?」
「だって、そのとおりだからよ。話していた部下さんみたいな献身的な人がいなかったらあなたはとっくにダメダメになっていたでしょう」
「だから本人を目の前にしてそれは酷くないか!? いやそれよりもだ、それは……私の部下の事を言っているんだよな?」
「ええ、そうよ。あ、もしかして今はいないのかしら? そういえば確かにこの塔で見るのは男の人ばかりだったものね」

 こんな男社会な職場で働きつつもダメ上司の世話までするなんて、なんて素敵な人なのだろうか。

「……アリス」
「何よ。人の思考を勝手に読んで文句を言わないでよね」
「いや、そうではなくてだな……私が以前から話していた奴の事ならば君はすでに会っているぞ?」
「え、嘘!」
「本当だとも、それと前々から思っていたが……君は一つ大きな勘違いをしている。私の部下に女性はいないぞ」
「は? え?」

 今ナイトメアは何を言ったのか。
確かに思い返してみると、彼は一度もその部下の性別を言った事は無かった。ただ上司の世話を献身的にする様子・スケジュールや健康管理その他もろもろを聞いてアリスが勝手に女性だと思い込んでいた。

「え……と……男の人なの?」
「ああ、そうだ」
「…………」

 その時点で嫌な予感がしていた。ナイトメアの傍に仕えている人物には多いに心当たりがあった。

「…………」
「君が思っているとおりの男だよ」
「だから勝手に思考を読まないでくれる!!」

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