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ねこ日和



 遅れましたが猫の日ネタで、グレアリ&ボリアリ。
 ジョーカーの国設定
 ラヴコレお疲れ様でした&ありがとうございました。




 エイプリルシーズン中の遊園地では季節に合わせたイベントを開催していたが、ここは一つそういうのは別のものを開催しようという事になり、決まったのは猫がテーマ。
 猫に見立てたフードはもちろん、いつも配っている風船も猫の形、ショーでは猫のきぐるみのキャラをメインとし、従業員たちもネコミミを着ける事になった。
 チェシャ猫であるボリスはいつもどおり、ネズミであるピアスはこの企画が決まった時から泣きながら逃げ回り参加不可、ゴーランドは周りが猛反対し、そしてアリスは――

「ね~アリス、なんであんたはいつものどおりの恰好なわけ?」
「だから私は裏方に回るって行ったでしょう?」

 それがネコミミを着けない為の口実だという事は周りにはバレバレだが、それでも裏方に徹するのだと譲らないアリスだった。

 そして、とある時間帯――


グレイ×アリス ver.

「何でグレイがいるの!?」

 接客業としてはあるまじき発言だと思うが今だけは許してほしい。
 まさかこんなイベント期間中に彼が来るなんて思っていなかったのだ。
 それ以前に遊園地に来るイメージすらない人なのに。

「此処のオーナーから招待されたんだよ。面白いものが見れるかもしれないとね」

 ゴーランドめ……と心の中で悪態をつきつつ接客用の笑顔を見せる。

「面白いものって……ああ、確かに猫だらけだもんね」

 見た目に違わず可愛いものが好きなグレイにとっては面白いものだろう。

「そうだな。確かに……だが、彼は君について言っていたんだが」
「私!?」
「ああ……おおかた予想はつくがな」
「……」

 アリスにネコミミを着けさせようとする作戦なのだろう。
 だけどそんな事ですんなりと着けるアリスではないし、むしろ恋人にそんな姿は絶対に見せたくないと今まで以上に拒絶する事に気付いていないのか。

「着けないわよ」
「そうなのか? 残念だな」
「……ちっとも残念そうに聞こえないわ」
「そうだな。少しは見てみたいとも思うが、俺としては普段の君でいてくれて安心したよ」
「??」

 興味が無いというならまだしも、安心とはどういう事だろうか?
 普段はボリスですら猫扱いしているグレイなのに、それ以外がああいう恰好をするのは許容範囲では無いのだろうか。

「君まであんな恰好をしていたら、すぐに連れて帰りたくなってしまうからな」
「…………な、な!?」
「だから、例え俺がいなくても猫にはならないでくれ」
「なな、ならないわよ! 絶対に!」
「そうか、ならば安心だ。だが、君を連れて行く口実が無くなってしまうのも残念だな」

 夏の昼間に聞くには辛い台詞ばかり聞かされて、アリスはそのまま倒れてしまうのでないかと思った。
 いやむしろ倒れて現実逃避でもしてしまえれば楽だったのかもしれない。


ボリス×アリス ver.

「ねーねーアリス、本当に着けてくれないの?」
「しつこいわよ」
「だって俺、せっかく用意したんだよ?」

 遊園地内が猫だらけになってから何度も繰り返している会話。
 アリスにネコミミを着けさせようと一番必死なのは、恐らくはボリスだろう。

「絶対にイヤよ。恥ずかしいわ」
「う……俺はいつものその恥ずかしいって言われてる恰好をしてるのに」
「あなたは元からでしょう?」
「それに他のやつらだって着けてるよ? 一緒なら平気だろ?」
「絶対にイヤ!!」
「強情だな~」
「その台詞、そのままボリスに返すわよ」

 ぷいっとそっぽを向きボリスを置いてすたすたと歩く。
 今は仕事中なのだ、ボリスに構って話をしている場合ではない。だけどこの猫はそんな事はお構いなしにくっついてくる。

「だってさ~これ着けるだけだよ? それ以外はいつもどおりでいいんだよ? 簡単だろ?」
「イヤよ。しつこいわよボリス」
「そりゃあしつこくもなるよ! せっかくあんたに似合うの用意したんだもん」

 ネコミミに似合うも似合わないもあるのだろうか……いや、確かに着けたらおかしいタイプの人間はいるが。

「ほら! 俺の耳と同じ色なんだぜ!」
「ど、どうしてボリスと同じ色のを着けなきゃいけないのよ……っていうか、そんな色は私には似合わないわよ」
「似合うよ! 俺とお揃いでいいんじゃん。恋人って感じだろ?」
「そ、そんな理由なら絶対に着けないわよ!」
「え~~ダメ?」
「ダメ、絶対にダメ!」

 一瞬だけ絆されそうになってしまったがアリスは耐えきった。

「そ、それにそんな事しなくたっていっつもべったりで皆にからかわれるくらいなんだから、このままで良いのよ」
「俺としてはも~っとアピールしたいんだけどなぁ~」

 そう言いつつアリスとの距離を詰めようとする。
 すでにこれが十分なアピールだろうと思うのにボリスにとっては普通の事のようだ。

「他の奴らがあんたにちょっかい出さないようにしたいんだ。ね? 良いでしょう?」
「…………それと、猫の恰好をしなきゃいけないは理由にならないわよ」
「じゃあ他の方法でいいの? 例えばそうだな……首輪……はちょっと無いか。手錠? うーん、でもそれだとあんたは部屋に閉じこもりそうだから……」

 別の方法がなんとも不穏過ぎて聞かなかった事にしたい。
 それはどうやら表情にも出ていたようで、アリスの顔を覗き込みながらボリスはニヤリと笑う。

「そうだ、指輪にしよっか。お揃いのやつ、着けてくれる?」

 そう言ってアリスの左手をキュっと握りしめたのだった。

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