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未来のあなたに…



 琉夏×バンビ
 琥一×バンビ
 ときメモ GS3
 バンビの名前は美奈子になっています。
 プロポーズの日ネタで、短いです。




琉夏編

 日曜日、快晴、お出かけ日和。
 まだ梅雨入り前の六月、第一日曜日。
 森林公園が今日の目的地。待ち合わせてすぐは噴水広場で少し涼み、ちょうどお昼時なので美奈子の手作りのお弁当を食べる為にすぐ近くにあったベンチに座る。

「おお~美味そうだ!」

 可愛らしい白地に花柄のランチボックスをあけた琉夏の瞳はキラキラと輝いている。
 二日前の学校帰りに訊いたリクエストのおにぎり・卵焼き・アスパラのベーコン巻き・鳥の唐揚が揃い、もう一つのボックスにはサンドイッチが入っている。

「もうお前天才!いただきます!」
「どうぞ、召し上がれ」

 琉夏が食べるんだからと少しだけ大きめに握ったおにぎりだけど彼にかかれば、たった二口で消えてしまった。

「オニギリ美味い!この唐揚げも!俺もう美奈子ん家の子供になりたい」
「なに言ってるの?ちゃんと野菜も食べなきゃダメだよ?」
「はーい」

 子供みたいな返事をして、胡麻ダレのドレッシングがかかった温野菜もパクパクと口に入れていく琉夏。
 クスクスと笑いながら美奈子も、自分用に握ったおにぎりを頬張った。
 多めに作ったはずのお弁当はすっかり綺麗に無くなり、デザードの苺を食べながら琉夏はふと携帯電話を取り出した。

「ねぇ美奈子、今日てプロポーズの日っていうらしいよ?知ってた?」

 再び携帯電話を仕舞った琉夏はそう言いながら最後の苺を食べる。

「初めて聞いた。琉夏くん物知りだね?」

 ニッコリと微笑まれて褒められたのが嬉しい琉夏は、それが携帯電話のディスプレイに表示された情報だと言うのは教えないまま続けた。

「まぁね…だからさ、美奈子。俺と結婚してください」
「え…!?もう!琉夏くんはまだ結婚出来る年じゃないでしょ?」
「あ…そうだった~ちぇっ!」

 残念でした~と悪戯っぽく笑いながら、苺を食べるのに使っていたピンを容器の中に戻して、空っぽになった容器をバッグの中に仕舞う。
 琉夏は仕舞い終わり両手が空いた美奈子の、左手をキュッと握った。

「どうしたの?」
「うん…俺、まだ結婚出来ないけど…だから、予約させて」
「予約?」

 握った手を自分の胸の高さまで持ち上げ、琉夏は優しく美奈子を見つめる。

「うん。予約…ここに…」

 そして少しだけ身を屈め、彼女の手にチュッと音を立ててキスをする。その口唇はちょうど左手の薬指に触れた。

「予約したからね?美奈子」


琥一編

「ねえねえ!琥一くん!!今日ってプロポーズの日て言うんだって!!」

 いつものようにまったりと自宅で日曜日を過ごす二人。
 二人並んでソファーに座り、それぞれが好きな雑誌を読んでいた。

「あ?なんだそれ」

 読んでいた雑誌に書いてあったのだろうか、突然美奈子がそんな事を言い出したが、琥一はまったく興味が無い素振り。その視線も自分が読んでいる雑誌に向かったまま。

「プロポーズする日だよ?6月の第一日曜日がその日なんだって!今日の事だよ、スゴイね」
「凄くはねえだろ?そんなもん」
「もう~琥一くんは夢が無いな~!!」

 口唇を尖らせて不満そうに言うが、琥一がそういう女の子が好きそうな話題にまったく興味を示さないのは知っていた。だから美奈子もこれ以上は言わず、読みかけた雑誌に視線を戻す。

「まあ…あれだ。そのうちな」

 ぼそっとまるで独り言のように呟かれた言葉。けれどすぐに隣にいる美奈子にははっきりとそれが聞こえていた。

「そのうち?」
「おう。んな日に頼らなくても、ちゃんと言ってやるから…大人しく待ってろ」

 がしがしと美奈子の頭を撫でると、琥一は雑誌をテーブルの上に投げ置き、キッチンの方に行ってしまった。

「………えへへ」

 普段なら、髪型をめちゃくちゃに乱すその撫で方に文句を言うところだが。今のが照れ隠しだとすぐに気付いた美奈子にとって、髪の乱れなんて気になんてならず。
 彼の後を追ってキッチンに向かうと、そこには、冷蔵庫からペットボトル入りのお茶を出してラッパ飲みしている琥一がいた。

「ねえねえコウくん。そのうちっていつ?」
「っ!?知らねぇよ」
「うふふ。楽しみだな~」

 まだキャップも閉められていないペットボトルを持っているのであまり動けずにいる琥一の背中にギュッと抱きつき、美奈子はニコニコと笑う。

「良い子で待ってねえと言わねぇぞ?」
「私、良い子だよ?」
「ほ~どの口が言うんだ?」

 いつの間にか手に持っていたペットボトルはテーブルの上。服をギュッと掴んでいた手は取られ、気が付けば向かい合わせになっていて。

「この口か………」

 いつもより少しだけ甘さの篭ったその言葉と共に顔が近付き、二人の口唇は触れ合っていた。

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Author:水青 奏
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