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Close its eyes



 グレイ×アリス
 診断メーカー『可愛いカップル描いちゃったー』の結果の「目、閉じて…」と囁くグレイ×アリスを書きましょうで、アリスが言うのを書いてみました。
 フォロワーさんとのリクエスト交換です。グレイが言うver.はこちらから→炎玉恋夜~DreamTale~
 キッカさん、リクエスト交換ありがとうございました!





「また……付けられた」

 グレイの部屋で身支度を整えていたアリスは洗面台の鏡に映る自身の首筋に赤い印がいくつもある事に気付いた。

「ど、どう隠せばいいのよ」

 嫌というわけではない。嫌だったら付けられている時に拒絶している……それが可能かは別として。
 簡単に言えば嬉しいけど、複雑。

『ど、どうして見えるところに!』
『君を独占していたいんだ。君が、俺のものだと言う事を周りの奴らに解らせてやりたくて……すまない、迷惑だよな』
『~~~っ!!』

 毎回、文句を言えばこんな会話が繰り返される。

(ズルイ。あんな所で下手に出るなんてズルイわ)

 そうすればアリスが逆らえない事を知っているから。彼が本人や周囲曰くの『優しい大人』では無い事をアリスだって知っている。
 むしろ知られているからこその言動だと思うが……。

「もう、今日こそは!」

 鏡の前で気合を入れ、アリスはグレイが待つ寝室に戻る。
 ベッドにゆったりと座り、本を読む姿はまさに大人の男で……一瞬見とれ、入れたばかりの気合が飛んでいきそうになった。
 それをふるふると頭を振る事で戻し、ニコリと笑顔で彼に近づく。

「アリス、用意は済んだのか?」
「うん……ねえグレイ? お願いがあるの」
「なんだ? 何でも言ってくれ」

 持っていた本をベッドに置くと、グレイは自然な動作で手を差し出しアリスをベッドに招く。それにアリスも従い彼の隣に座る。

「あのね。目、閉じて……グレイ」

 グレイの両目を自らの手で塞ぎながらアリスは囁いた。
 彼が混乱しているのが解る、戸惑っているのが触れた肌から伝わる。
 しかしそれは一瞬で消え、グレイは口角を微かに上げて「これでいいか?」と自ら瞼を閉じた。
 それを確認したアリスは手を離し、次に両手で彼の肩に触れる。

「絶対に、開けないでね?」

 ドキドキと煩く鳴る心臓の音を誤魔化すように、グレイに念を押す。

「解っているよ」

 その言い方は、まるで子供に窘められた大人のようで。それがアリスに切欠を与えた。

「んっ……」
「っ!? アリス?」

 まだネクタイを締める前でボタンも止めきってなかった為に見えた首筋に、アリスをチュッとリップノイズを立てながら口付ける。

「んんっ」

 そしてそのまま見よう見まねで肌をきつく吸う。

「っ! アリス」

 グレイの戸惑う声が聞こえるが、アリスはそれを無視して吸い続けた。息が苦しくなったタイミングで口唇を離せば、うっすらとだけその部分だけ赤くなった。
 アリスが付けられたキスマークに比べれば可愛らしいものが、蜥蜴のタトゥーとは反対側に付ける事が出来た。

「アリス? なにを?」
「い、いつもの仕返し」
「しかえ、し?」

 そこで漸くグレイは、いつもはきっちりとしているアリスの襟が緩められているのに気付いた。そしてそこから覗くのは自らが付けたキスマーク。

「それの仕返しというわけか?」
「そうよ! いつもいつも、ダメって言っても聞いてくれないから……わ、私がどれだけ恥ずかしいかグレイも体感すればいいの!」

 珍しく強気に言い切ったアリスに対してグレイはくつくつと楽しそうに笑い出す。アリスの予想ではここで困惑した表情が見られると思ったのに……。

「恥ずかしいなんて……むしろ、もっとしてくれて構わないさ。俺が君のものだと、証明してくれるんだろう?」

 その台詞だけでも予想外だったアリスを更に混乱させるかのようにグレイは、彼女の腕を引きその首筋に顔を埋めた。
 そして付け方を教えるかのようにきつく、肌を吸いまた一つキスマークを増やす。

「こうした方が、より綺麗に付けられるな」
「グ、グレイ!!」
「どうした? 先にしたのは君の方だろう?」
「ち、違うわよ……グレイの方が」
「そうだったか。なら言い方を変えよう。誘ったのは君だ」
「さ!?」

 言葉が出ずにパクパクと動かすだけの口を塞ぐように口付け、そのままベッドにアリスの躰を横たわらせる。
 最愛の恋人にこんな可愛らしいことをされて、このまま予定通りに出掛けられる程大人ではない。

「グレイ! 出掛ける予定が!!」

 アリスも言ったところで効き目が無いと解りつつも、宥めるような言葉を発する。けれどそれももう一度口付ければ黙り込んでしまう。
 
「愛しているよ、アリス……誘った責任は取ってくれ?」

 反論する抵抗を無くしたアリスの耳元で甘く囁く。
 お出かけ日和の言葉が似合う昼の時間帯は、それに相応しいとはいえない甘ったるい雰囲気の中過ぎていった。

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